トップツアーが東武傘下に 沿線活性化など見込む
トップツアーが8月30日、東武鉄道グループの傘下に入った。7月末にトップツアー株主の投資ファンドから買収すると発表し、この日までに全株式を取得した。社長には、東武鉄道の坂巻伸昭取締役が就いた。東武鉄道は、全国116カ所と海外にネットワークを持つトップツアーをグループに加えることで団体旅行や訪日旅行が強化され、昨年5月に開業した東京スカイツリーや栃木県の日光・鬼怒川地区など沿線の活性化に寄与すると期待している。関東にネットワークが集中している東武トラベルとのシナジー効果も見込む。
2012年度の旅行取扱額では東武トラベル約387億円、トップツアー約1146億円で、合算すると10位相当の規模になる。
トップツアーは東急観光が前身。07年から投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループが設立したティラミスホールディングスの全額出資子会社だった。トップツアーの石川邦大社長は、新体制下で取締役最高執行責任者に就いた。