【東京五輪決定】「選手主体」の流れ、大河に 運動部長・蔭山実
久しぶりに手にした冊子にはいまも重みが感じられた。2005年7月の開催決定後に作られた12年ロンドン五輪の概要書。表紙は色あせてきたものの、開催の目的や意義を読むと、すべてはここから始まっていたという思いがする。7年後の東京五輪はこのロンドン五輪に学ぶところが多いのではないだろうか。日本として史上最多の38個のメダルを手にし、銀座の凱旋(がいせん)パレードに50万人も詰めかけたことが招致活動の弾みになっただけではない。