【東京特派員】散歩のとき食べたくなって 湯浅博
作家の池波正太郎は散歩のときに何か食べたくなって、時折、外神田の「花ぶさ」に寄った。池波のお勧めは箱膳の「千代田膳」である。揚げ物は芝海老の揚げしんじょ、焼き物は甘鯛である。煮物は大根の卵味噌(みそ)かけに、グリーンピースと海老がふりかけてある。これに穴子ずしなどがつく。池波はお酒2本を頼み、白玉ぜんざいで終わる。
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