「日本の旬 富士のくに」 JTBが10月から半年間展開
JTBは10月1日から、国内旅行活性化キャンペーン「日本の旬・富士のくに」を展開する。富士山を中心とした静岡、山梨、神奈川3県で2014年3月末までの半年間、とっておきの富士山眺望スポットを案内するプランなどを実施する。キャンペーンは「富士山の恵み、感動チャージ」をテーマに、登山だけではない富士山によって育まれた信仰や芸術、食をクローズアップ。個人、団体、訪日観光への旅行商品を全社規模で販売するほか、地域にゆかりのある企業と連携したオリジナル商品の開発などにも取り組む。
具体的な内容は、静岡在住の写真家と連携し見る人の心を揺さぶるような「霊峰富士23景」を選定し、そのうち10景を商品化する。東海道の難所と言われた静岡県・由井の薩埵(さった)峠から富士山と駿河湾を見るタクシープラン(1台5千円)、山梨県・山中湖の遊覧船から見るダイヤモンド富士(1人500円)などをエース商品の宿泊客限定で設けている。
また、地元に対して"熱い"思いを思っている人とのマッチングを売りにした着地型観光商品「感動魅力人」も設定した。静岡市立日本平動物園では"熱い"園長が園内を案内し、ホッキョクグマのエサやりを体験できる。団体向けにはバックヤードツアーも用意した。久能山東照宮でも「感動魅力人」の権宮司が個人を対象に境内を案内する。
このほか、団体向けAユニット商品「地恵のたび」を浜松、富士宮、横須賀で実施。富士宮やきそばや軍港基地を観光資源化したまちおこしを学ぶプログラムになっている。
キャンペーンに合わせて、静岡県では「静岡まるごとクーポン」、山梨ではロープウェーや水陸両用車の体験企画、神奈川県ではEVレンタカーなど、各地のとっておきを商品化する。
浜松の菓子メーカーとコラボした宿泊プラン、フェイスブックでの富士山フォトコンテストといった企画も立てた。
日本の旬は「日本の魅力再発見」をテーマに1998年から行っている。半年ごとに対象地を選定し、その地の旬の魅力を掘り起こして旅を通した地域活性化につなげている。