【次代への名言】幕末維新青春伝編(58)
元治(げんじ)元(1864)年9月25日夜(旧暦)、山口の政庁を出て帰宅途中の長州藩政務座役、井上聞多(ぶんた)(後の馨。侯爵、また元老)が、刺客の一団に襲われた。背中や顔など十数カ所を斬られ、彼自身も介錯を望んだ。しかし、駆けつけた緒方洪庵(こうあん)門下の所郁太郎(ところいくたろう)が、畳針を使って50針も縫う手術を成功させ、井上は一命をとりとめた-という逸話についてはご存じの方も多いと思う。
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