風力発電の騒音、指針策定へ 環境省、業者は反発
風力発電機から発生する騒音による周辺住民の不満を解消しようと、環境省は、騒音抑制策を盛り込んだガイドラインを今年度中にも作成する方針を固めた。事業者側は「実質的な参入規制につながる」と警戒している。風力発電機をめぐっては、半径1キロの範囲で周期的なブーンという音やジェット機が飛んでいるような音が聞こえるという苦情のほか、頭痛や不眠、吐き気といった健康被害が各地で報告されている。ただ、風の音との区別が難しいことなどから、国はこれまで騒音に関する明確な基準を定めていなかった。