広域連携で盛り上げ 日本旅館協会中部支部連・総会
日本旅館協会中部支部連合会(中村一会長=滝本館遊季の里)の設立総会が7月10日、名古屋市のホテルキャッスルプラザで開かれ、70人が出席した。同協会各支部の設立総会は各地で開かれてきたが、中部支部連合会で最後になる。中村会長は「中部支部連合会は静岡や愛知、岐阜、三重、福井と広範囲だが、協力して会を盛り上げたい。ちょうど富士山が世界文化遺産に登録され、伊勢では式年遷宮が行われる。新たな観光情報が多く、いい状況で新組織のスタートが切れた」とあいさつ。
また金融安定化法案がなくなり、消費税の外税化の問題、耐震基準など旅館業界にとって大変な状況下であることを指摘し「様々な諸問題については本部と連携して取り組みたい」と協力を求めた。
6月28日の総会で新会長に就任した本部の近兼孝休会長は、ここ数年初代の佐藤義正会長とともに国観連と日観連の合併に取り組んできたことを報告。「一生懸命に会長職を務めるので、ぜひ中部支部連合会の皆さんの現場の声を頂戴して実のある組織にしたい。ご支援を」と話した。
今年度事業については(1)建築物の耐震改修の促進に関する法律の改正に関する取り組み(2)税制・金融に関する取り組み(3)国内観光振興・外客誘致に関する取り組みを実施することなどを決めた。さらに政治団体の旧国観連中部政経済懇話会を旅館ホテル中部政経懇話会に名称変更して存続させることも確認した。
このあと日本旅館協会会長表彰として満30年以上、満20年以上の女将、永年勤続優良従業員が表彰された。
同連合会の副会長、常任理事は次の皆さん(敬称略)。
▽副会長=加藤昌利(稲取銀水荘)、市川行雄(ホテル竹島)、伊藤善男(十八楼)、木村圭仁朗(福寿荘)、八木眞一郎(あわらの宿八木)▽常任理事=金原貴(時わすれ開花亭)、光岡修(料理旅館なごや花亭美よし)、伊藤正司(鹿の湯ホテル)、前田健二(芦原国際ホテル美松)