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【書評】『肉体の迷宮』谷川渥著

【書評】『肉体の迷宮』谷川渥著
 「『自然の模倣』の『自然』とは、対象のもつ本性の意であり、そして対象とは、端的にいえば、人間のことなのである」という記述から本書は始まる。西洋と日本における「肉体」の概念が、古代ギリシャ彫刻、オーギュスト・ロダン、ハンス・ベルメール、フランシスコ・ベーコン、高村光太郎、黒田清輝、谷崎潤一郎、三島由紀夫らによってどのようにとらえられてきたのか。博覧強記の美学者・谷川渥(たにがわあつし)が「肉体」をめぐり独自の論を展開している。
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