【世界史の遺風】(68)アレクサンドル・ゲルツェン マルクス嫌ったロシア社会主義の父
人生もたそがれどきになれば、すれちがう若者がまぶしく見えるときもある。若いころに戻ってみたい気がしても、せいぜい30歳ぐらいだろうか。まして10代に戻りたいなどと思ったこともない。高邁(こうまい)でもあるが愚かでも残酷でもあるころだった。昨今では愚劣で残忍な少年少女の事件ばかりが目につくが、ひそかに志高く理想を燃やす若者だっているにちがいない。
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