国内旅行が史上最高(3) 富士山、遷宮、東北がけん引
方面別では、両社とも一番のトピックに挙げたのが富士山。JTBでは富士山だけでなく富士五湖や伊豆に波及すると見込み、楽天の予約状況ではすでに静岡県富士・富士宮周辺が74.2%増と伸びている。「八重の桜」「あまちゃん」も東北後押し
遷宮の人気も高い。7月に遷宮の主要行事「お白石持ち」が行われる伊勢だけでなく、5月に主要行事が終わった出雲大社の人気も衰えていない(JTB)。島根県の宿泊予約は同85.6%(楽天)に達する。
世界文化遺産に登録された富士山と三保の松原。今夏は観光客が殺到しそう
さらに、スカイツリーやTDRを抱える東京が昨夏に引き続き人気(JTB)のほか、テレビドラマ効果で東北を旅行先に選ぶ人が多い。楽天によると、大河ドラマ「八重の桜」の舞台の福島県・会津若松周辺が同104.8%、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」人気で観光客が押し寄せている岩手県久慈市周辺は同89.4%増を記録している。
そのほか、瀬戸内国際芸術祭が開催されている香川県も好調(楽天)、LCCの浸透により飛行機利用が増加(JTB)などの今夏の傾向がみられるとしている。
一方、海外旅行はJTBが同5.8%減の260万人、楽天が同4.8%減。総人数の減少は、中国や韓国への需要が低迷していることが大きい。ただ東南アジア、ヨーロッパは前年よりも増えている。そのため旅行単価はアップしている。
(トラベルニュースat 13年7月10日号)
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