都市近郊でイルカが泳ぐ! 神戸・須磨海岸、観光活性化へ社会実験(2)
同園では6月22日―7月30日、モニターツアー「イルカたちと出逢う感動の旅」を設定した。砂浜でイルカの生態について学び、イルカを呼び寄せることもあるとか。さらに水族園でイルカとの触れ合いも盛り込んだ。宿泊は大人1万1300円から、日帰りは同4100円。催行は名鉄観光サービス。また、7月中は毎日2回、無料の環境学習会も開く。地域の回遊性向上につなげる取り組みも。周辺の飲食店などで使えるクーポンを付けたプロジェクト特製ビーチサンダルを販売。近隣の若宮商店街は「ドルフィンロード」を名乗るなどイルカの泳ぐまち・須磨を地域一体で売り出していく。
同園経営企画室の小林弘嗣さんは「関西には大きな水族館が複数ありますが、須磨はイルカが泳ぐ海というほかにはない魅力を持っています。都市観光のなかでも一風変わった地が須磨。地元と連携して新しいものを生み出して、地元への還元につなげたい」と意気込む。
来年以降については「イルカの飼育環境も含め今回の成果次第」というが、地域内の連携で須磨の着地型商品を売り出す計画も進んでいるという。「夢は大きい」と小林さんは熱く語った。
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