【紅と白 高杉晋作伝】関厚夫(145)奇妙篇 転々(四)
《たとえ名字が異なることになりましても、高杉家の末家たることは子孫へ遺言いたします。改名の件、早速に藩にご提案をいただけますよう、ひとえに願い上げ奉ります》 文久3(1863)年10月30日(旧暦)、山口にいる晋作が、旧都となりつつある萩で、「持病」のために隠棲している父・小忠太におくった手紙は、そうむすばれていた。
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