静かな冬の森でスノーシュー 鳥取県智頭町
鳥取県智頭町から、町山村再生課の芦谷健吾さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、この冬から智頭町観光協会が始めたスノーシュー体験を紹介した。智頭町は町の面積の9割を森林が占める。グリーンシーズンは森林セラピーやトレッキングがあるが、冬にも森を楽しんでもらおうと観光協会がスノーシューを30セット購入、モニターツアーを設定した。
モニターツアーはこれまでに2回行い、15人の募集に対しいずれも満員という人気ぶりだった。コースは、町の中心部から、萱葺き屋根の古民家が残る板井原集落を往復するもので、実質3時間程度歩く。広葉樹、針葉樹と植生の異なる雪の森には動物の足跡が残り、普段は見ることができない冬芽なども観察できる。稜線からは鳥取市、日本海が一望できる。森の中での昼食は、味噌汁を現場で調理し、手づくりのおにぎりを頬張る。全行程ガイドが同行しスノーシューの歩き方や冬の森について解説する。
芦谷さんは「モニターツアーでお客さんの声を聞き、今後の事業化につなげていきたいと考えています。冬の智頭観光のプログラムとして定着できれば」という。
団体・グループでのスノーシュー体験は随時受け付けている。スノーシュー、ストック、スパッツなどのレンタルはセットで1人2500円。別にガイド料がかかる。すでに四国の旅行会社を通じ参加した20人規模の体験ツアーを行った。
問い合わせは、智頭町観光協会 電話0858―76―1111。
鳥取県智頭町の芦谷さん