JTBとエクスペディアがネット販売で提携
JTBとエアアジア・エクスペディア(AAE)は2月21日、宿泊施設のインターネット販売で業務提携したと発表した。JTBが扱う日本国内の旅館7千軒、エクスペディアが扱う世界15万軒を両社のウェブサイトで販売する。両社のウェブサイトが同額で販売し、相互にコミッションを支払う。AAEは今年夏頃までにウェブサイトに旅館メニューを新設し、JTBが取り扱う宿泊施設のうちホテルやビジネスホテルを除いた旅館や民宿、貸別荘など約7000軒の予約を受け付ける。
また、JTBのウェブサイトでエクスペディアが取り扱う全世界3万都市・約15万軒の予約ができるようになる。こちらは今年秋以降のサービス開始を予定している。
田川・JTB社長(右)とキャスリーン・タン・AAE社長
会見で田川博巳・JTB社長は、海外旅行のFIT化への対応と旅館の販売チャネル拡大を提携の理由にあげた。
「世界の豊富なホテルの予約が可能になることが、JTBのウェブサイトの利便性向上とファンの拡大につながると確信しています。また、パートナーである旅館の販売チャネル拡大は我々の最大級の仕事であり、エクスペディアのウェブサイトに載せることは旅館にとっても大きい」
提携によりFIT向け海外ホテル販売を現在の2倍に増やすことに期待する。
一方、キャスリーン・タン・AAE社長は、「100年以上の歴史があるJTBと戦略的なパートナーシップを結べるのは光栄。将来にわたり強固なウィンウィン関係を築けると確信しています」と話した。
AAEは2011年に、世界最大のオンライン旅行会社エクスペディアと、アジア最大のLCC、エアアジアが設立した合弁会社。日本国内での宿泊施設の取り扱いは数千社としており、提携により大幅な拡充が実現する。すでに近畿日本ツーリストと阪急交通社とも提携している。