新潟DCへ気勢 湯田上温泉・新春講演会
湯田上温泉新春講演会・交歓会がこのほど、新潟県湯田上温泉のホテル小柳で開かれ、出席した150人を前に新潟県産業観光部の渋武容観光局長が今後の新潟観光をテーマに講演した。新潟県では2014年4―6月に新潟デスティネーションキャンペーン(新潟DC)があり、15年春には北陸新幹線の延伸を控える。
09年の開催以来5年ぶりとなる新潟DCについて渋武局長は「DCは目的ではなく、新幹線開業前に力強い新潟観光をつくるためのテコ」と位置付ける考えを示した。
その上で、13年4―6月のプレDC期間では「うまさぎっしり新潟」をメーンテーマに、食、花、雪、酒、匠にフォーカスした新潟の春の魅力の磨き上げと情報発信に力を入れる。
県内全域の旅館ホテルの取り組みとして集客にも成果を上げ始めた「にいがた朝ごはん」では山菜や摘み草、雪室食品を使った朝食の提供を準備。新たな取り組みとして「日本酒にあう夕食」という切り口にも挑戦する。
「プレDCでは素材磨きと新潟の春の良さを全国に知ってもらう取り組みを車の両輪でやる」と渋武局長。本番に向けPR用となる画像や動画を撮りためておくことも依頼した。
湯田上温泉新春講演会・交歓会は今年で22回目。講演後には旅館従業員の永年勤続表彰のほか、昨年、野澤幸司・同旅館協同組合理事長が厚生労働大臣表彰を受賞したことが報告された。
野澤理事長は「4軒の小さな旅館組合が私の活動の基本。仲良くやってきたことが受賞につながった」と組合員に感謝した。