【紅と白 高杉晋作伝】関厚夫(115)狂生篇 暴走(二)
御殿山(ごてんやま)。江戸・品川の高台にあり、かつて、第3代将軍・徳川家光の御殿があったことから、そう呼ばれるようになった。西には田畑が広がる一方、南には寺社がならび、東に江戸防衛のかなめであるお台場(砲台)と品川沖をみおろしている。安政4(1857)年版の「江戸切絵図」をみると、「櫻(さくら)ノ名所ナリ」と付記されている。17世紀後半に吉野桜が植林されて以来、庶民が春を楽しむ景勝の地であった。
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