奈良から世界へ― UNWTOアジア太平洋センター・移転記念講演会(1)
国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター(浅沼唯明代表)はこのほど、同月に奈良市に事務所を移転したことを記念した講演会を開いた。会場の奈良県新公会堂能楽ホールには、定員を上回る220人の地元観光関係者らが詰めかけ、祝賀と歓迎ムードに包まれた。同センターはUNWTOの唯一の地域事務所として活動。今回の奈良市への移転は、今後の活動テーマの中心となる、アジア太平洋地域と世界の交流を推進する「海のシルクロード」構想の拠点として奈良がふさわしいとの考えから実現した。
浅沼代表はあいさつで関係機関などに移転への感謝の意を表しながら、「観光はGDP向上や平和へ果たす役割が大きい。旅行業界含め、この点についてもっと寄与していきたい」と今後への抱負を語った。
220人が参加
来賓の井手憲文・観光庁長官は「観光は最大の経済成長エンジン。奈良移転を契機にアジア太平洋地域の交流がこれまで以上に活発化することを望みたい」。荒井正吾・奈良県知事(代読)や仲川げん・奈良市長、小島誠二・政府特命全権大使からも祝辞が述べられた。
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