12年を斬る「観光番付」(3) 東北観光博は大関に
大関もほぼ一致。経済効果は460億円 朝ごはん・スキーの"復権"も
震災から1年が経過し、東北全域を博覧会会場に見立てた東北観光博が東の正位に。先日、観光庁から発表された同博の7カ月間の経済効果は460億円にも。「『観光で日本を元気に』の呼びかけが奏功し、この年末年始も福島県73.0%増、宮城43.8%増と客足が回復」(楽天トラベル)という。
逆に、リスタートが期待されたインバウンドだったが、2大市場の韓国と中国が領土問題で再下降。アウトバウンドにも波及した。
楽天トラベルは大関に「朝ごはんブーム」と「スキーブーム再来」を並べた。前者は、朝食付きプランの予約が急増し、宿泊客の朝ごはんへの期待度も高騰している。後者は、40代ファミリー層が3割以上増え、ブームをおう歌した世代が子連れでスキー場に戻ってきているという。
スキーに関しては、稲荷山さんも自社企画の「雪マジ!19~SNOW MAGIC」を役力士待遇に。19歳はリフト代無料という全国規模の企画で、若者にスキー、雪遊びの楽しさを訴えた。そう言えば、周囲でも徐々にスキー、ゲレンデ回帰が進んできたように思う。
(トラベルニュースat 12年12月10日号)
→12年を斬る「観光番付」(4) 新団体発足や100周年に続く
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