家族のように迎えてくれたウクライナの「タート」と「マーマ」、今は戦禍の下
2人は実の両親ではない。だがウクライナで2年間過ごした後、まるで私のタートとマーマ――ウクライナ語で「お父さん」「お母さん」――のような存在になった。
5年前、2人は娘のように私を迎え入れてくれた。だが今はロシア軍の爆撃にさらされて暮らしている。貴重な電話の間も、砲撃の音がたびたび会話を中断する。
60代前半で白髪のタートは、自宅の庭からも爆発が見えると電話越しに教えてくれた。2人は北部の街チェル...