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夢を語り背中を魅せる 全旅連青年部、沖縄で初の全国大会

夢を語り背中を魅せる 全旅連青年部、沖縄で初の全国大会
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(横山公大部長=高知県・土佐御苑)は9月27日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで全国大会を開催した。次期部長に選ばれた山口敦史さん(山形県・ほほえみの宿滝の湯)が活動方針を披露したほか、各委員会による分科会や全国の青年部活動を称える褒章(アワード)の発表(全旅連青年部「アワード」、グランプリに「にいがた朝ごはん」 )と表彰式を行った。全国大会は2年に一度開かれ、沖縄県では初めて。参加者は、沖縄の夏のフォーマルウェアでもある「かりゆしウエア」を着用し、初のノーネクタイでの全国大会となった。日ごろの青年部活動を見てもらうという目的もあって、今回は部員の家族や旅館の従業員も参加し、前回の島根県での大会を上回る約1100人が集った。 1100人が参加した全国大会 大会スローガンは「利他精神~夢を語り背中を魅せる」。式典で横山部長は「今日初めて参加した部員も多いと思うが、ぜひ多くの光り輝く先輩に触れて、そのときめきを持ち帰ってほしい」とあいさつ。一緒に業界を盛り上げていこうと青年部員に呼びかけた。 来賓として出席した全旅連の小原健史前会長、沖縄県文化観光部スポーツ部の下地芳郎観光政策統括監、観光庁観光産業課の寺田吉道課長、全旅連青年部OB会の福田朋英会長はそれぞれの立場で祝辞を述べ、青年部にエールを贈った。 このうち、小原さんは青年部が率先してネットエージェント問題に取り組み、旅館で働く人が自社の思いやこだわりをプレゼンテーションする「旅館甲子園」を作り上げたことを評価。「青年部はトレーニングの場と言われるが真剣勝負の場であり、全旅連活動の最先端の場である」ことを強調し、「これからは「『旅館党』のためにも青年部の中から政治の分野で活躍する人を出してほしい」と語った。 福田さんは「青年部といっても地元で役に立つ人材にならないと意味がない。地元の活性化のために様々な知識と知恵と人脈をつくるという意識を持ってほしい。次の時代を担うのが青年部であるという誇りを持ってほしい」と話した。 次期部長の山口・研修部会担当副部長は、来年4月から2年間の活動方針を披露。「風通しのよい組織の構築」「魅力ある事業の創出」「災害支援ネットワークの構築」を進める考えを明らかにし、特に初年度は「お客様と我々をつないでいる流通の課題に力を入れたい」と語った。 このあと横山部長は今期作成した「青年部長バッジ」を山口次期部長に授与し「困難な時代を切り開いていこう」と誓い合った。 横山部長(右)と山口次期部長 式典終了後は4会場に分かれて分科会を開いた。政策立案委員会と観光連携委員会は「『声なきところに政策なし』みんなで連携政策提案」をテーマにパネルディスカッションを実施。緊急特別委員会は「口コミとフェイスブックとキャンセル料」についての討論などを行った。ドリーム旅館プロジェクト委員会は来年2月に開催する「旅館甲子園」のシミュレーション大会を開き、宿の経営ビジョンや取り組む事例を発表した。
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