【紅と白 高杉晋作伝】関厚夫(25)修行篇 江戸へ(三)
安政5(1858)年7月20日(旧暦)、萩を発(た)った晋作は途中、コロリ(コレラ)の流行騒動にまきこまれるという災難に遭いながらも、翌8月中旬、無事江戸に到着した。師の松陰は晋作を大坂にひと月あまり滞在させようとした。当時評判だった若手砲術家のもとに短期留学させたうえで、この砲術家の人物と学問を晋作に目ききさせ、今後の藩政に役立たせようと考えたのだが、長州藩からの許可がおりず、実現しなかった。
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