「授業で使用」2割以下 薬害についての中学3年生向け教材
薬害について知ってもらおうと厚生労働省が昨年度に初めて作成した中学3年生向け教材を、授業で使った学校は2割以下にとどまり、教育現場で十分活用されていないことが同省のアンケートで分かった。教材はサリドマイドやスモン、エイズ、肝炎などの薬害に関する説明や被害者の体験談で構成。アンケートは今年3~4月、約1万1000校を対象に実施し、約2400校が回答。教材を「授業で使った」としたのは19%で、「生徒への配布のみ」が69%、「配布していない」が11%だった。