【書評】『満月ケチャップライス』朱川湊人(みなと)著
時代は今から10年以上前。中学1年の主人公、進也は、小学4年の妹、離婚した母親との3人暮らし。ある朝、進也が妹に起こされて台所に行くと、モヒカンヘアの男が体育座りで眠っている。小さなスナックを経営する母親がどこかで知り合ったようだ。その男「チキさん」は不審な見かけによらず料理上手で、スプーン曲げの超能力だって見せてくれる。進也たちともすぐに親しくなるが、実は過去に何か秘密があるようだ。本当かどうか、「謎の組織」に追われているなんていう話も…。