石油発見前のカタール、質素な暮らしを廃村に見る
アーチ形の小さなドアを通り抜け、狭いらせん階段を登ると、吹きさらしの尖塔(せんとう)の頂上にたどり着く。周囲のほぼあらゆる物が崩壊した中でも、この尖塔は高くそびえ立っている。
円形の塔のてっぺんにある小部屋の中では、廃墟と化した周囲に向かって4つの小窓が開いていた。一方に目をやると、崩れかけた古い漁師の家(その大半は屋根もドアも窓もない)がターコイズブルーの海岸線に沿って立ち並び、もう一方には...
日本の旅行をもっと面白くする