エアアジア・ジャパン、ソウル片道6980円から
LCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパン(千葉県成田市、岩片和行社長)は10月10日、同社初の国際線を10月28日から成田-ソウル(仁川)線に就航させると発表した。通常料金(燃油サーチャージ含む)は片道6980円-2万9980円。成田発14時15分-ソウル着17時、ソウル発17時45分-成田着20時の1日1往復。就航記念キャンペーンとして、10月10日23時から同社のウェブサイトで限定4千席を片道980円の特別運賃で販売。エアアジアのオンライン旅行サイト「エアアジア・ゴー」でも、同時刻からソウル2泊3日ツアーを6283円(海外空港諸税等は別途必要)からの特別料金で販売する。発売期間はいずれも10月17日24時まで。
岩片社長は記者会見で、「国内線を就航したときに、電車やバスの感覚で飛行機に乗っていただきたいと申し上げたが、今度は国内線の感覚で国際線に乗っていただきたい」と新たな需要創造に自信を示した。
国際就航に自信を示す岩片社長(中央)
また、初の国際線に韓国を選んだことについて、「韓国は日本と最初にオープンスカイに合意した国」と説明。領土問題に対する懸念については「国際線を飛ぶ以上リスクはありますが、こういう時期だからこそ交流を深めることが重要。民間の利用者が多いと予想される分、大手航空会社に比べLCCへの影響は少ないのでは」と話した。
エアアジア・ジャパンは今年8月、成田空港を拠点に国内線3路線(札幌、福岡、沖縄)で運航を開始した。保有航空機は2機で、3機目の保有に併せソウル線を開設する。
成田-釜山線にも就航を予定しているほか、年内には4機体制と、将来的には台湾、中国本土、グアム、フィリピンなどへの就航を目指していく。
また、国内についても新たな拠点に中部国際空港を最有力候補としていることを明らかにし、時期については13年の前半を目指しているとした。