全旅連青年部・部長対談(5) 青年部の活動をお客様へ
―今期はネットエージェントの対応もありました。横山 ここでも存在感を発揮できたと思います。コミッションアップからファイスブックの問題、クレジットカード事後決済への変更と、この1年だけでもさまざまな問題が起きています。青年部でなければ、なにが問題なのかも分からない部分があります。この1年で青年部は、いい意味で面倒臭い存在と認識されたんじゃないでしょうか。これからも強い存在感を発揮していきたいですね。
山口 たくさんの仲間と出会えるのが、青年部の神髄でしょうね。さらには一つの旅館や地域では解決できない問題を解決するのが青年部だと思います。でも一番は、なんと言っても青年部での活動は楽しいということです。出向すると特に楽しい。一歩地元から外にでることで、同じ悩みを持つ仲間がいることが分かる。仲間と一緒に楽しく遊ぶことが、旅館へのフィードバックにもつながるから面白い。自分たちが楽しむなかで、お客さんがどうすれば楽しいか分かるからです。それから青年部は夢を語れる場でもあります。こうあるべき、こうあってほしいを語り、形にできる活動につなげられるのが青年部だと思います。
横山 だから各地の総会の場が大事です。出向者たちがいかに楽しそうで輝いているかを見てもらいたい。間近に感じられるのが総会であり、その最たるものが全国大会です。永山さんから井上さんへと青年部をつないできたなかで、出向希望者が非常に多くなってきている。青年部組織が変わってきている証拠かなと思っています。
―出向者だけでなく、青年部長になりたいという人が2期続けて2人出ました。
横山 ありがたいことです。選挙の有無への評価は別にして、青年部はトップに立ってみたいと思わせる「人たらし」なんでしょうね。
―2期連続で全国部長が選挙で決まりました。選挙をすることについての考えを聞かせてください。
横山 僕はいい経験だったと思っています。選挙があると分かったおかげで、部長としての所信を遥かにブラッシュアップができたし、自分の足りなさもよく分かりました。
山口 選挙をすることのメリットはあると思います。今回、選挙運動をするなかで、自分の表現能力では電話だけで所信を訴えられないと思い、できるだけ地域に出向き、直接話をしようと思いました。結果として34県回りました。それでなにがよかったかというと、地域の人とその地域で話すことで、初めて知ることがとても多かったことです。その県独自の悩みもそうですが、地域ごとの実情の違いを直に体験できたことは、自分のなかで宝になりました。いい勉強をさせていただきました。もちろん仲間も増えました。今ではフェイスブックなどで県部長さんからメッセージをもらうようになりましたし、いろんなアイデアをいただきます。こうしたつながりができたのは直接お会いできたからだと思います。
―選挙は取材していても、緊張感が伝わってきてすごく疲れます。その緊張感のなかで、横山部長に事件が起きました。
横山 快晴でとても暑い日でした。部長あいさつの冒頭、たぶん、「今日はお暑い中を」と言おうとしたと思うんですよ。それが、「今日はお足もとの」と口から出てしまって、「お足元のメチャメチャいい中を」と続けて会場は爆笑でした(笑)。立候補の当事者じゃないのに、緊張で足も震えて、考えていたあいさつはポーンと飛んでしましました。でも、あれで場は和みましたよね(笑)。
(トラベルニュースat 12年9月25日号)
→全旅連青年部・部長対談(6) 大勢の出向者に期待に続く
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