【山中教授にノーベル賞】「ライバルは友達でもある」山中教授語録
「科学は何枚も重なる真実のベールを一枚ずつはがしていく作業。運良くある一枚を引き当てた人だけが注目を浴びるのは、フェアではない」(ラスカー賞の受賞について=平成21年9月) 「ES細胞(胚性幹細胞)そのものは研究者にとって単なる研究の道具だったが、私はES細胞に恋をしてしまった」(原点となったES細胞研究について=23年10月、京都府内の講演で) 「米国にはネズミの世話をする人がいて、研究だけに没頭すればいい環境だったのに…。(日本では)自分の仕事が研究者なのか、ネズミの世話係をしているのか分からないほどだった」(マウス実験を繰り返したことについて=同) 「iPS細胞が金もうけに転用されることは、絶対に防がなくてはならない」(特許の取得について=20年4月、都内のシンポジウムで) 「競争の激化はストレスだが元気のもと。彼ら(世界のライバル)は友達でもある」(海外の研究者がiPS細胞研究の新成果を次々発表したことについて=20年1月、都内で) 「講演では最低1回、会場の笑いを取るように心がけている」(プレゼンの重要性について=24年6月、産経新聞のインタビュー)