【わが家で簡単園芸】(21)ホウレンソウ 冬は保温で生育促進
一年中、いつでも手に入るホウレンソウ。その旬といえば、やはり冬でしょう。特に真冬に4度以下の寒さに当てて作る「寒締めホウレンソウ」は、軟らかく、えぐみが少なく甘みも増します。栄養も夏よりも冬の方が多く、秋から冬のコンテナ菜園にぜひ加えたい野菜です。発芽と生育の適温は15~20度で、4度でも発芽し、0度以下でも寒害を受けず、一時的ならマイナス10度でも耐えます。ただし、25度を超えるような夏の暑さはやや苦手なので、暑さに強い品種を選びます。また、春・夏まき(温暖地の2月中旬~7月下旬まき)では花芽ができ、薹(とう)立ちしやすくなります。これを防ぐため、普通は薹立ちしにくい「晩抽性(ばんちゅうせい)」という性質を持つ品種を選びます。このように、時期によりまける品種が異なるので、種袋のまき時期の情報を参考に品種を選ぶことがコツです。