業界浮上のカギ見出す じゃらん宿泊旅行調査から(3)
また、旅行手配の方法にも注目したい。年々高まる個人手配比率は同0・7%増の89・3%とほぼ9割に。これを踏まえ、横山さんはセミナーに出席した自治体観光担当者らに「個人に合わせた商品展開は難しいが、ニッチな商品が求められる流れになってきている以上、個人のニーズをくんだ努力をせざるを得ません」と助言していた。「一人旅」続伸 軽視できない存在に
宿泊旅行の同行形態は「夫婦2人旅」24・5%がトップで変わらず。注目は「一人旅」で、7年連続増となる14・1%。男性の比率が高く、20―34歳男性では調査を開始した05年比で8・4%増の23・3%にものぼった。4人に1人のこの層の取り込みも今後の浮上のカギを握りそうだ。
今年度の旅行意向は、「LCC利用」「東京スカイツリー」「九州新幹線利用」の旅が全国的に高い。なかでもLCCは、沖縄や九州、北海道居住者の意向が高く、これら各地域の旅行者への対応が求められる。
(トラベルニュースat 12年9月10日号)
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