豪雨から元気回復、見どころ豊富な旅を 大分県
7月の豪雨被害から元気になった大分県をアピールするため、県と3市町の皆さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。来社したのは、由布市のキャンペーンレディ高倉佳乃さんと市商工観光課の梅野朋美さん、日田市の水郷ひたキャンペーンレディの諌山明日香さんと市観光課の都崎準也さん、九重町のキャンペーンレディ武石佳江さんと町商工観光課の井上直樹さん、県生活観光企画課の橋本昌樹さん、県大阪事務所の小山田舞さんの8人。
由布市の2人は、博多―由布院を結ぶJRの特急「ゆふいんの森」が8月28日から運転を再開したことをアピール。「これまでご不便をお掛けしていました。由布市、由布院温泉にお越しいただきやすくなります」(高倉さん)。
由布市では「滞在型・循環型保養温泉地計画」を掲げ、市内での宿泊滞在を促している。その一環で9月1日から、市内で2泊以上連泊した人を対象に、市内の観光・商業施設で利用できる「おもてなし商品券」をプレゼントする。梅野さんは「宿泊日の5日前までに申し込みいただくと、お1人さま2泊で2千円、3泊で3千円の商品券をプレゼントします。由布院と湯平など2地域以上に宿泊するとさらに1千円分がもらえます。12月28日まで展開しますので、この機会にぜひ滞在観光を体験いただければ」。
日田市は、7月の豪雨で市内各所が冠水する様子が繰り返し報道された。歴史的な町並みで知られる豆田町も水に浸かった。「いまは、まち全体が元気を取り戻そうとがんばっています」と諌山さん。そのシンボル的なイベントになるのが11月9―11日に開かれる第8回天領日田「千年あかり」だ。豆田町と市内を流れる花月川河川敷に3万本の竹灯篭を並べ、ご当地グルメとして人気の日田やきそばなどの屋台が並ぶ。
都崎さんは「花月川は豪雨時に氾濫し、河川敷には今なお大量の土砂が堆積しています。一時は開催をあきらめかけましたが、皆で河川敷をきれいにして何とか開催に漕ぎつけようとしています。幻想的な明かりのなか、元気になった日田の姿をぜひご覧いただければ」。
九重町の2人は、歩行者専用の吊り橋として日本一の長さと高さを誇る九重"夢"大吊橋を「紅葉がきれいなこれからがベストシーズンです」(井上さん)と紹介した。姉妹都市の佐世保バーガーに学んだ九重"夢"バーガーも「ボリューム満点です」と武石さん。昨年、くじゅう連山に群生し町の花に指定されているミヤマキリシマをモチーフにしたキャラクター「ミヤちゃん」を作った。井上さんは「ピカチュウで知られるにしだあつこさんにデザインしていただきました。これからどんどん売り出していきます」。
橋本さんは、豊後大野市と姫島村で進めているジオパーク構想について話した。「来年には日本ジオパークに認定を得て、温泉と並ぶ大分県の大地の恵みをアピールしたいですね」。アサヒビールのCSR活動で、スーパードライ1本につき1円が両地域の環境保全に活用される取り組みも紹介した。
小山田さんは、10―12月の土日にJR九州と共同で実施する「大分まちあるき観光列車」を紹介。「日豊本線、豊肥本線、久大本線の沿線を途中下車しながら地域の文化や自然、食を満喫できる列車です」と利用を勧めていた。
このあと皆さんは、9月2日まで大阪府豊中市のせんちゅうパルで開催した観光物産展「おおいた竹ものがたり」で、元気な大分と大分への旅を呼びかけた。
大分県の皆さん