６年間の「社長かわら版」　兵庫城崎温泉西村屋・西村さんが冊子に

兵庫県・城崎温泉で西村屋を経営する西村肇さんが、社長就任中に社員とのコミュニケーションを図るために給料袋に同封していた「社長かわら版」を一冊にまとめた。冊子は１９９５年８月の第１号から２０１１年12月の１９７号までの「かわら版」と、城崎町長就任時に書いた文章を「散文集」として巻末に掲載している。 かわら版は会社内のことだけでなく、世界や日本の時事問題、世の中の移り変わり、身近に起こった体験など様々なテーマについての自身の考え方、疑問を投げかけている。16年の間に我々の周りでどのようなことがあったのか、西村さんというフィルターを通して振り返る記録文となっている。 また、散文集を読めば、城崎町長時代の西村さんがまちづくり、地域づくりをどのように考え、行動してきたかが理解できる。 西村さんは冊子に「弊社の社員への月々の給料は、未だに現金支給です。『社員との絆』の大切さを痛感し、平成７年より（中略）16年と少々、毎月１度も欠けることなく社長退任まで続けることができました」と綴っている。