市民参加で盛況 17回目の「やましろ大田楽」/石川
石川県・山代温泉で8月5―6日に「やましろ大田楽」が開かれた。山代観光協会が毎年開催しているもので、今年で17回目。6年前からは女優の松坂慶子さんが「笹女」として特別出演している。年々市民参加が増え、温泉街の服部神社前に今年は過去最高の150人が参加。通常のキャストを加えると200人規模のイベントとなった。
大田楽は平安時代末期から室町時代に全国で大流行し、忽然と姿を消した芸能「田楽」を再現。様々な衣装に身を包んだ田楽法師が現れ、子どもや大人の踊り手が舞い、やがて去っていくという流れ。山代温泉では開湯1300年祭を行った96年から市民参加型のイベントとして継続して行っている。最近ではツアーに組み込む旅行会社も出てきた。
観光協会の萬谷正幸会長は「地元の子どもたちの参加が多く、親子で楽しんでいただいている。17回目の開催で市民の人たちの中にも定着したイベントになり、今後も継続して続けたい」と話している。