KNTとクラツーが経営統合 持ち株会社と3社体制に
KNT(近畿日本ツーリスト)とクラブツーリズムは2013年1月1日に経営統合する。両社と親会社の近畿日本鉄道(近鉄)が8月10日に発表した。KNTは完全持ち株会社「KNT―CTホールディングス」となり、KNTの団体旅行事業を引き継ぐKNT団体と、個人旅行事業を引き継ぐKNT個人の2社を設立し、クラブツーリズムとともに完全子会社とする。持ち株会社の社長には近鉄の戸川和良副社長が就任する。
統合発表の記者会見で左から岡本・クラツー社長、吉川・KNT社長、戸川・近鉄副社長
経営統合によりKNTの強みであるブランド力や営業力、クラブツーリズムの会員組織、商品企画力、無店舗販売によるローコスト経営といった強みが生むシナジー効果に期待する。
KNTメンバーズクラブにクラブツーリズムのノウハウを投入することで個人旅行事業の収益向上を図ることや、KNTのブランド力や店舗網を活用したクラブツーリズムの新規会員拡大に取り組む。
KNTとクラブツーリズムの2012年度の営業収益の見通しは、それぞれ624億円と220億円で合計846億円。統合効果により5年後に営業収益900億円を見込む。