【本の話をしよう】「餓鬼道巡行」作家 町田康さん
≪食よりも精神的な喜びがあるじゃないか≫ 《ずたずたに引き裂いた牛の筋肉と完膚なきまでに押しつぶした草の肥大した根っこと切り刻んだ臭い草の球根をぐしゃぐしゃに混ぜ合わせ、すりつぶした草の実と破壊した鳥の卵とボロボロのパンをべちょべちょになすりつけ、多量のオイルで燃やしたもの》。これが、町田流に表現された「コロッケ定食」だ。がーん、と衝撃を受ける。
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