「酒」文化で訪日誘客 日本酒蔵ツーリズム推進協、組織強化で推進本格化
日本酒蔵ツーリズム推進協議会は6月28日に開いた総会で、従来の酒蔵ツーリズム推進協議会から改称、組織強化を図って酒蔵ツーリズムの一層の推進に向けて新たな一歩を踏み出した。前身の酒蔵ツーリズム推進協議会は、インバウンド全盛時代を迎え、地域の観光活性化が叫ばれるなか、日本文化の魅力の1つである日本酒と酒蔵を世界に発信しようと、2016年11月に創設。今回はそれを発展させる形での改称であり、「日本酒と地方の魅力を酒蔵ツーリズムで国際的に伝えていく」という目標の明確化と、意思決定機関である運営委員会の創設など組織改革を図った。
会長には細野助博・中央大学総合政策学部教授が就任。副会長は久保田穣・公益社団法人日本観光振興協会副理事長、佐浦弘一・日本酒造組合中央会副会長、宮坂不二生・東北・夢の桜街道推進協議会事務局長が就いた。
同協議会では16年度、観光庁の「テーマ別観光による地方誘客事業」に採択され、ウェブサイトの構築や、山形、山梨、長野へのモニターツアーを実施。今年度は、クルーズ客船と連携したモニターツアーやプロモーション、通訳案内士への酒文化教育の推進などに取り組む。