連携強化でハードル越える 全旅連全国大会、多田新会長が方針示す
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)は6月7日、石川県金沢市の石川県立音楽堂で第95回全国大会を開いた。全国の組合旅館ホテルの経営者ら900人が集った。前日の総会で新会長に就任した多田計介さん(石川県和倉温泉・ゆけむりの宿美湾荘)は「今年は我々の業界に大きく関わってくる民泊新法が動く年。生産性向上や人手不足、国際化と乗り越えなくてはならないハードルが数え切れないくらいある」と述べ、こうしたハードルに対して「スピード感を持って対処する問題、時間をかけて取り組む問題を明確にして取り組みたい」と方針を掲げ「全国の仲間と情報を共有して難局を乗り切りたい」と話し、協力を求めた。
金沢市で開いた全国大会には900人が参加
このあと、石川県の谷本正憲知事や金沢市の細田大造副市長らのあいさつに続き、「第20回人に優しい地域の宿づくり賞」の表彰が行われた。全旅連会長賞には石川県の片山津・山代・山中温泉旅館組合が表彰された。
また「安心安全な地域づくり」「小規模宿泊施設の経営の安定化」「地方創生とインバウンドに対応した国際化」など14項目の決議文を全会一致で採択した。
来年の全国大会は6月6日に福岡市で、前夜祭を熊本市で行うことが決まった。