OATA、徳原理事長を再任
協同組合大阪府旅行業協会(OATA)は3月23日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで第42回通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では徳原昌株理事長(大阪国際旅行)と前田英次副理事長(大阪大栄旅行)がともに再任、専務理事には清水康市さん(三協マネジメント南海コスモツアーシステム)が選出された。冒頭のあいさつで、徳原理事長は前年度から始めたKTT(近畿・東海旅行業連合会)会員へのOATAクーポン発券額が1億500万円だったと報告。「今後も広げてはいくが、OATA組合員だけで100億円の取扱いができる体制を1日も早く作りたい」と話し、今期の取扱高が前年比93%の93億4900万円で目標の100億円を達成できなかったことを明らかにした。
総会であいさつする徳原理事長
未清算事故についても順調に未清算金を処理し、残りについても「少しでも早い処理に努めたい」と話した。
議案は、いずれも原案通り承認した。
〇
別会場で行われたOATA連絡協議会の総会では昨年、体調不良で引退を表明していた川村智一会長(カワムラチェーン)を引き継ぎ、安藤元量さん(安藤予約センター)が会長代行に選出された。安藤さんは来年、任期満了に伴う役員改選まで会長代行の任につく。
OATA連絡協議会総会
総会終了後、井門観光研究所の井門隆夫さんが「激変する観光業界 どのように勝ち残るか」を演題に講演。井門さんは「人口が最も減った江戸時代に宿ができた。成長経済ではなく定常経済を意識した営業が今、求められている」「旅館の人手不足が叫ばれているが、旅館に勤めたい学生は多い。自身がゲストハウスなど宿の経営者になりたいと思う目標を持った学生であれば、勤まる」などと述べた。
連絡協議会総会後に講演する井門さん
OATAとOATA連絡協議会合同懇親パーティーには、400人というここ数年で最も多い出席者数となり、OATAからの集客の期待度が見受けられた。
席上、徳原理事長は勇退したOATA連絡協議会の川村会長について「昨年おかげさまでOATAは創立40周年を無事迎えることができ、その間、川村会長にはどれだけご尽力をいただいたことか。受入機関の会長としてOATA設立にもたいへんお世話になった。設立時は私も理事として川村会長とともに仕事をしてきただけに、勇退は寂寥感を禁じえない。本日は出席されていないが、皆さんの前で川村会長に感謝の意を表したい。川村会長のあとは安藤会長代行が継いでいただけるということだが、これまで以上に手を携えてともに発展し、業界発展のために尽くしたい」。
安藤会長代行は「偉大な川村会長の後任ということで、大きな重圧を感じている。理事の皆さんの協力を得て、精一杯努めたい。さらなるご指導、ご鞭撻を心よりお願いしたい」と話した。
このあと全旅の中間幹夫社長が乾杯の音頭をとって、懇親パーティーが始まり、参加者は懇親を深めた。