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JTBの年末年始旅行見通し(1) 消費弱含みで国内は減少

JTBの年末年始旅行見通し(1) 消費弱含みで国内は減少
JTBがこのほど発表した年末年始(12月23日―2017年1月3日)の旅行動向見通しによると、1泊以上の旅行に出かける総旅行人数は前年比2.1%減の2994万6千人。1969年の調査開始以来過去最高を記録した昨シーズンから一転、やや低調となりそうだ。これまで市場をけん引してきた国内旅行が消費の冷え込みを背景に若干後退することが響くものだが、海外旅行の低迷が底を打ち、3年ぶりにプラスに転じるという明るい話題もある。 米国大統領選後の株価の不透明感や、総務省の家計調査による消費の「弱含み」判断などから旅行支出への慎重さが見られることがマイナスの要因。この年末年始は比較的休暇が短めの日並びということも旅への機運が今いち盛り上がらない原因か。 国内旅行人数は過去最高、同2.2%減の2930万人。今年は観光庁の宿泊旅行統計調査で1―9月の日本人の延べ宿泊者数が同95.6%、総務省の家計調査の宿泊料も9、10月が前年を下回るなど勢いの低下が年末年始まで続くと見られる。 アンケートでは国内旅行の利用交通機関について、ガソリン代が上昇傾向で「乗用車」が同2・1ポイント減の66.9%となったが、その分高速・長距離バスが同3.7ポイント増の8.1%、LCCが同0.8ポイント増の1.4%と他の交通機関にシフト。利用宿泊施設は、旅館・ホテルが数字を下げるなか民宿・ペンション・公営施設が同1・7%と増えるなど旅行支出を控える傾向がみられ、国内旅行平均費用は同9.6%減の3万900円に。 方面別では、東京ディズニーリゾートや伊豆・箱根方面が人気の関東が同5.6ポイント増とほぼ一人勝ち。沖縄、北陸、東海もやや前年を上回る見込み。 →JTBの年末年始旅行見通し(2) 海外は久しぶりの増加に続く 1 | 2
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