"日本一輝く"宿は 全旅連青年部・旅館甲子園、本選プレゼン順が決定
全旅連青年部(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部、桑田雅之部長=長野県菅平高原・菅平高原温泉ホテル)はこのほど、東京・平河町の全国旅館会館で、「第三回旅館甲子園」に出場するファイナリスト5施設が行うプレゼンテーションの順番を決める抽選会を開いた。旅館甲子園は旅館のスタッフがステージ上でスポットライトを浴びる機会をつくり、併せて経営理念や地域への貢献など、日本一輝いている旅館を決めようと2014年から開催している。抽選会では、すでに10月13日に群馬県前橋市のグリーンドーム前橋で開いた全旅連青年部全国大会で、ファイナリストに選出された5施設の代表者が、番号の書かれた扇子によるくじ引きを行った。
その結果、プレゼンテーションは、ホテル松本楼(群馬県伊香保温泉)、名泉鍵湯奥津荘(岡山県奥津温泉)、あまみ温泉南天苑(大阪府河内長野市)、小宿縁(兵庫県城崎温泉)、春蘭の宿さかえや(長野県渋温泉)の順番に決まった。
5施設の代表者の皆さんと桑田部長(右端)が意気込み
旅館甲子園は2017年2月22日に国際ホテル・レストランショーが開催中の東京ビッグサイトで開かれる。そのため会場には、業界関係者や観光業界に関心のある学生ら多数が観覧に訪れる。プレゼンテーションでは、事前に主催者側が施設に派遣したプロにより撮影したプロモーションビデオの上映や、生のパフォーマンスで自館をアピールし、観覧者の投票と審査員の選考で最優秀賞が決まる。
選考では(1)業界の魅力を伝えられているか(2)おもてなしの心が伝わったか(3)経営ビジョンがスタッフと共有できているか(4)地域に貢献しているか(5)労働生産性の向上に取り組み成果を出しているか―などが評価される。
桑田部長は「宿泊施設のがんばりを業界内外へ発信したい。観覧する旅館経営者やスタッフにとっても学びとなる旅館甲子園にしたい」と抱負を述べた。