個人旅行伸びず減収減益　ＪＴＢ、16年上期中間決算

ＪＴＢは11月11日、グループの２０１６年４―９月期の連結決算を発表した。売上高は前期比４．７％減の６５６１億３００万円、営業利益は同61．６％減の45億５８００万円、経常利益は同61．４％減の61億１５００万円、純利益は同63．３％減の37億４７００万円で、減収減益となった。訪日旅行は堅調だったものの、国内、海外旅行ともに個人旅行が伸び悩んだ。旅行事業全体の売上高合計は４．７％減の６０１１億９千万円。３年連続で減少となった海外旅行の低迷を埋め合わせていた国内旅行も減少となったことが響いた。 部門別の売上高は、国内旅行が同４．７％減の３０５０億円。個人・グループ旅行は天候不順や昨年好調だった北陸方面の反動による減少が主なマイナス要因。法人はＭＩＣＥが堅調で前年並みだった。近年力を入れている地域交流事業が成長してきているという。 海外旅行は同５．９％減の２３３８億円。アジア圏の旅行者増でホテルや航空座席の供給不足、燃油サーチャージ下落、ヨーロッパ方面の低迷などが響いた。 訪日旅行は同10．４％増の３７４億円と続伸。サンライズツアー、エクスペリエンスジャパンともに好調だった。