国内、海外ともに低調 JATA9月期DI、緩やかに改善も
日本旅行業協会(JATA)の2016年9月期(7―9月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)はマイナス10で前期(4―6月)より3ポイント上昇した。海外旅行も5ポイント上昇のマイナス35。緩やかに改善しているが、いずれも見通しを下回っており、低調ムードが続く。国内旅行DIは、リテーラーが改善傾向だが、ネット系旅行会社と国内旅行ホールセラーが大きく下落。エリア別では北海道、京阪神、東京がプラスでその他のエリアはマイナスが続く。九州はマイナス36ながら前期より34ポイント改善した。
団体旅行は全体的にやや上昇、個人旅行はファミリー、OLが10ポイント以上上昇した。旅行会社からは九州の「ふっこう割」の順調な売れ行きと、新幹線効果の北海道の好調を伝える声が上がっている。
国内の次期(10―12月)DIは、10ポイント改善して0との見通し。
海外旅行は、業態別では総合旅行会社やインハウス、ネット系旅行会社は上昇傾向にあるが、海外旅行系旅行会社が下落。方面別ではハワイが0に戻ったほかは全方面でマイナスが続くが、オセアニアやアジアで改善がみられる。次期DIの見通しは4ポイント上昇してマイナス31。
調査は4半期ごとに実施。今回はJATA会員309社が回答した。