食で訪日客誘客 大阪市とぐるなびがセミナー
大阪市とぐるなびがこのほど、インバウンド対策セミナーを開いた。食文化の観点から地域活性化に関する包括連携協定を6月に締結して初の共同事業。会場の大阪市中央公会堂に飲食関係者ら約400人が集まった。大阪観光局の溝畑宏理事長は「食文化は日本の観光戦略の柱」とし、世界の中で食の都・大阪を目指そうと呼びかけた。「四季の変化や美しい自然、安心安全清潔、健康長寿、ルールや時間、礼節を守ることは、日本が世界に勝る5つです。そこに、ワクワク楽しい、感動、気持ちいいの付加価値をつける。私たちには上方のDNA、コミュニケーション能力があります」と参加者を鼓舞した。
大阪市中央公会堂で開かれたセミナー
ぐるなびの久保征一郎社長は、訪日外国人観光客にとって食事体験が最大の関心事であるとし「日本の食文化が今後のインバウンド客の伸びを左右する」と強調した。そのため、同社では外国語のメニュー登録システムを開発。直訳ではなく調理方法や味付け、食材情報によって料理の概要を想像させるようにした。
「15―65歳の人口が減少し、日本人の胃袋は小さくなっていきます。外国人対応が重要になってきます」と話した。