ロケ地や酒蔵など7テーマを採択 観光庁の地方誘客事業
観光庁は8月10日、今年度から始めた「テーマ別観光による地方誘客事業」の支援テーマ7件を選定した。これまで広域観光を促進する手段として各地で様々なニューツーリズムが誕生、推進されてきたが、国内外から地方へ誘客する手段として国も本格的に支援する。テーマ別観光とは、各地に共通する観光資源をつなぎ、観光客に旅に出かける動機を与えるもの。これまでエコやロケ、アート、社寺、大きいものでは世界遺産や日本遺産といった旅のテーマがニューツーリズムとして各地で取り組まれてきたが、同事業ではこれを複数地域でネットワーク化し、日本観光の魅力として確立させる。
選定された地域では、事業の核となる「地域連携協議会」を設立。マーケティングや、パンフレットやクーポンの作成、周遊プランの設定、サイトの開設などの取り組み、シンポジウムの開催など誘客面からネットワークの強化まで国が支援していく。
今回は申請のあった54件から7件を選定。選定されたテーマと協議会代表者は次の通り(協議会はいずれも設立予定)。
エコツーリズム(日本エコツーリズム協会)▽街道観光(全国街道交流会議)▽近代建築ツーリズム(青森県弘前市)▽酒蔵ツーリズム(アサツーディ・ケイ)▽社寺観光巡礼の旅(全日本社寺観光連盟)▽明治日本の産業革命遺産(産業遺産国民会議)▽ロケツーリズム(地域活性プランニング)