体験型修学旅行なら信州 長野県が大阪で誘致説明会
2016年度長野県学習旅行誘致説明会がこのほど大阪市内のホテルで開かれた。信州への体験型修学旅行の魅力を中学校の教諭が講演したほか、関西地域からの修旅受け入れの実態について説明した。主催者を代表して一般社団法人長野県観光機構の吉池輝樹さんは「平成26年度、学習旅行来訪者数で大阪府が中学校の3位になっています。25年度から6千人以上増え大幅な伸びです。ますますのご送客をお願いしたい」と、説明会に出席した京阪神地区の教育旅行担当者に呼びかけた。
また、同機構大阪観光情報センターの上村俊夫さんは、貸切バスの運賃・料金の値上げによって関西から松本市までのバス代が約5割増しになっているとしたものの「北陸新幹線利用と貸切バス利用の差額がほとんどありません。白馬エリアでは滞在時間を多くとれるメリットがあります」。また「県内の農家民泊を簡易宿所登録するよう指導しています。安全管理を重視した取り組みを進めています」と強調した。
堺市立野田中学校は、市内の他中学校が沖縄を選ぶ中で10年続けて長野県を修学旅行先としている。その理由を品川隆一教諭は「修学旅行を軸に学校行事を組み立てる上で、事前学習を促すなど教育活動への造詣が深い」とし、堺市内で長野県の特産品を生徒が販売したり、修旅で訪れた長野県内で堺市の特産品販売やPR活動を実施。「子どもたちが人、地域とのつながりを得ることができています」と修学旅行を活用した主体的な学びの効果を話した。