伊豆諸島はいかが トラベルマート開く
「Yes! Tokyo アイランドトラベルマート」(東京観光財団主催)が7月4日、東京都庁会議室で開かれ、伊豆諸島(東京都)から参加した大島、三宅島など6島の観光協会が、旅行会社やメディアと情報交換や旅行商品造成に向けての商談を行った。伊豆諸島から参加したのは大島、新島、式根島、神津(こうづ)島、三宅島、八丈島の各観光協会の会長や事務局長ら。旅行会社はJTB、クラブツーリズム、ビッグホリデー、近畿日本ツーリストなど、伊豆諸島ツアーに実績のある大手旅行会社のほか、登山やハイキング専門旅行社、旅行業登録間もない旅行会社など18社。そのほかメディア10社が参加した。
八丈島を中心に年間3千人を送客しているビッグホリデー国内企画グループの清水邦浩さんは、「6島の最新情報を直接伺いたいと思ってきました。ツアーに反映できる情報を求めてきました」。
アルプスエンタープライズ(東京都千代田区)の羽鳥陽子さんは、「初冬から4、5月にかけて神津島や八丈島の登山ツアーを行っています。今日は三宅島のロングステイの可能性や、登山と島の歴史や文化を組み合わせた商品ができないか相談しました」。
6月に旅行業登録したSKYBO(東京都豊島区)のジョージ・フォスターさんは、「新島でのサーフィンツアーなど伊豆諸島ツアーをやっていきたいと思ってきました。夏に沖縄に行けば1人10万円ですが、伊豆諸島なら3万円でOKです。東京からわずか100キロ南にこんなに環境のいい場所があることをアピールしたいですね」。
ツーリズムソリューション(東京都新宿区)の遠藤正治さんは、「レストランや日帰りの婚活イベントを行っています。大島でハイキング、新島でバーベキューといった婚活ツアーができないか考えています」。
伊豆諸島への観光客は減少傾向にある。離島ブームなどでピークだった1973年には136万人を数えたが、08年には45万人まで減少している。
アイランドトラベルマートに参加した神津島観光協会理事長の清水勝彦さんは、「ピークには230軒あった神津島の宿泊施設は50軒ほどまでに減少しています。現在は8月1日から15日までの2週間だけが観光のトップシーズンですが、5月から9月まで観光客があれば、島の基幹産業である観光産業は維持できます。ハイキングとマリンレジャーを組み合わせたツアーの造成に期待しています」などと話していた。