2期連続で増加 日観協の6月期観光動向調査
日本観光振興協会(山口範雄会長)がまとめた2016年6月調査分(4―6月期)の短期観光動向調査の結果によると、宿泊旅行実施率は対前年同期比で0・8ポイント増の32・3%だった。北海道や関東への旅が好調で、2期連続でのプラスとなった。4―6月期の意向が実際の旅行に結び付いた割合を示す実現率は、意向38.9%に対して実績32.3%から83.0%と算出。前年同期比で4・8ポイント上昇した。年代別では20代学生の114.2%が目立ち、地域別では北海道、東北、甲信越、中部、中国、四国エリアが100%超え。四国が118.2%でトップだった。
宿泊旅行実施率を旅行目的地別みると、これまで通り関東、関西の順に多く、北海道は0.9ポイント増と新幹線開業効果が如実に。九州は熊本地震の影響を受け0.5ポイント下落した。
7―9月期の全体の宿泊旅行意向率は同1.6ポイント減の42.7%。7期連続でのマイナスとなり、12年同期と比べて10ポイント以上の低下となっている。
調査は一般消費者を対象に四半期ごとに実施。今回のサンプル数は4514。