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天神祭と旅行業

天神祭と旅行業
大阪の夏の一大風物詩といえば天神祭である。祭神・菅原道真の命日である7月25日には、大阪のど真ん中を流れる大川に約100隻の船が行き交う船渡御が行われる。河畔にも多くの人が繰り出し、毎年130万人を超える人出で賑わう。神事である船渡御には、それぞれ神様が鎮座する奉納船がある。そのうちの一つ「御金幣船」は、協同組合大阪府旅行業協会(OATA)が貸切船として運航している。一度に300人が乗船でき、奉納船としては最大級のものだ。船に乗る客は、天満宮の講社の半纏を身につけ、船上で食事をいただき、酒を酌み交わす。ほかの船の乗客との間で「大阪締め」を交わすのは船渡御の醍醐味。船上から見上げる4千発の奉納花火も圧巻だ。 こうした希少な体験をOATAは2005年から貸切船事業として行ってきた。それまで同祭の関係者しか乗船できなかった船渡御を旅行商品化し身近な存在にした功績は小さくない。 事業開始から11年。旅行業の存在感をアピールし互いに収益をあげようと、他府県の旅行会社への利用も促している。地域を代表する祭りやイベントに地域の旅行業が参画する。その価値をさらに高めるためにも、OATAの事例に限らず業界内で広く支援しあいたいものだ。 (トラベルニュースat 16年7月25日号)
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