【紅と白 高杉晋作伝】関厚夫(27)修行篇 往復書簡 (一)
《お別れいたしました後、本意ならずも大へん御無沙汰(ごぶさた)ばかりしておりますこと、まっぴら御免希(ごめんねが)い奉(たてまつ)り候(そうろう)》 安政5(1858)年10月初旬、晋作はいらだつ心をしずめることができないまま、故郷の萩にのこる師・松陰にたいして江戸からの第一信をつづりはじめていた。
日本の旅行をもっと面白くする