パリ五輪で金メダルなしのインド、人口14億人の大国はなぜ力を発揮できないのか
2008年北京夏季五輪の男子10メートルエアライフル決勝は最後の一発まで熾烈(しれつ)だった。インドのアビナブ・ビンドラ選手がほぼ完璧な射撃で戦いを制し、個人種目でインド初の金メダルを手にした。
数十年にわたる五輪での不振の末にインド国民の多くはこれが自国にとっての転機となることを期待した歴史的偉業だった。
しかしそれから16年、4回の夏季大会で手にした金メダルはわずか1個。インド国民の夢はほ...