JIG、独自予約サイトを構築 集客につながる研究も
外国人旅行者を積極的に受け入れている宿泊施設のグループ、ジャパニーズ・イン・グループ(JIG、75軒、福田金也会長=栃木県日光市・タートル・イン・日光)はこのほど、東京・田町のホテルJALシティ田町で2012年度総会を開き、JIG独自の宿泊予約サイトの構築やクチコミサイトの研究と有効活用に取り組んでいくことなどを決めた。現在のグループ施設紹介サイトから検索、予約ができるサイトへの転換を図る。また、世界最大のクチコミサイト「トリップアドバイザー」の研究や連携でグループ施設への集客につなげる。
総会後の懇親会で福田会長は「昨年は震災と放射能事故で一時は会員施設の予約の9割がキャンセルになるなか、東日本大震災復興・がんばろう日本キャンペーンに取り組みました。放射線や食物についての安全に関する情報を全国に点在するグループ旅館から発信したほか、宿泊した外国人旅行者に日本の旅行環境の現状を発信するよう依頼する取り組みです。今年の3月まで実施しました」と、震災後の一丸となった対応に感謝を示した。
また、新規事業としてJAF(日本自動車連盟)と提携したことを紹介しながら、「世界の会員がジャパニーズ・イン・グループを利用する大きなきっかけになるよう期待しています」と述べた。
グループには年間の宿泊者の9割以上を外国人旅行者が占める旅館もあり、昨年は福島原発事故による訪日旅行回避が直撃した。